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(掲載から 1 年は計測自動制御学会 会員の方のみ)

特集:ロボット・ICTを活用した高齢者のコミュニケーション・ケア支援

超高齢化社会が進む日本では,認知症対策の観点から高齢者のコミュニケーション支援
重要性が高まっている.
一方で,人手不足が介護福祉の現場では,日常生活の介護で手一杯であり,認知症対策
もつながるレクリエーション活動が十分にできない状況にある.
このような背景やSDGsの「目標3 すべての人に健康と福祉を」という観点から,ロボッ
ICTを活用した介護業務の効率化,高齢者の自立支援などの取り組みが進められている.
しかしながら,介護現場のニーズと研究者・開発企業のシーズのマッチングがうまく進ず,介護ロボットの導入の遅れも指摘されている.
本特集号では,ニーズ側,シーズ側など,様々な立場からロボット・ICTを活用した高齢者のコミュニケーション・ケア支援についての具体的な取り組みや開発動向,今後の展開について国内外を問わず幅広く紹介することを目的とする.
特に,被介護者(高齢者)にコミュニケーションを生むことをケアの一つの目的として捉え,ロボットの存在により,高齢者と高齢者,高齢者と介護職員のコミュニケーションを促す技術や取り組みについて紹介することが本特集号の大きな特徴である.
本特集記事により,SICE会員に,高齢者のコミュニケーション・ケア支援などの介護技術に関心を持っていただく機会を提供する.

計測と制御 Vol.63 No.9 目次

特集 ロボット・ICTを活用した高齢者のコミュニケーション・ケア支援