計測と制御 Vol.63. No.10
表紙
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(掲載から 1 年は計測自動制御学会 会員の方のみ)
特集:モデリングとインテリジェンスの最新動向を探る−CIFSの活動を中心に−
システム・情報部門コンピューテーショナル・インテリジェンス(CI)部会では,CI分野の将来の体系化を目指してさまざまな情報を蓄積し,これらを広く提示する試みとしてComputational Intelligence Fons Scientiae (CIFS)プロジェクトを立ち上げている.
本特集はCIFSプロジェクトをはじめとするCI部会の諸活動での議論の成果をまとめたものである.現在,深層学習やChatGPTをはじめとした大規模言語モデルが大きな注目を集めている.
しかし,これらは説明可能性や原理の欠如があり,信用して使う,あるいは,さまざまな用途に使うという面で不十分である.したがって,今後,これらの手法に代表される「インテリジェンス」と説明や原理の表現手段である「モデリング」が統合され,より信頼性,汎用性が高いものとなることが期待される.
本特集は,このために重要となると想定される,インテリジェンスから見たモデリング,モデリングから見たインテリジェンスの二つの視点から,今後のインテリジェンスとモデリングの協働の方向性を紹介する.
計測と制御 Vol.63 No.10 目次
リレー記事「FACE the future」《第69回》プライバシーにおける使いやすさと向き合う 井手 絢絵(Penn State)[PDF]
特集 モデリング×インテリジェンスの最新動向を探る−CIFS の活動を中心に−
[総論] モデリングとインテリジェンスの協働 [PDF]
関 宏理(大阪大),村田 純一(九州大)
[解説] モデリングとインテリジェンス−モデル内包学習を中心として−
黒江 康明(同志社大)
[解説] 医療応用における計算知能とモデリング
本間 経康(東北大)
[解説] ファジィ推論モデルの説明可能性とそのDX 推進への適用可能性
関 宏理(大阪大)
[解説] 進化計算による実世界システムの最適化
佐藤 寛之(電通大)
[解説] システムの価値とレジリエンス
藤井 信忠(神戸大),玉置 久(神戸大)
[解説] リアルスケール社会シミュレーションのためのモデリングとインテリジェンス
村田 忠彦(大阪大),原田 拓弥(芝浦工大)
[解説] 進化計算とサロゲートモデル−ケムインフォマティクスでの応用−
半田 久志(近畿大)
[書評] 機械学習のための関数解析入門 カーネル法実践:学習から制御まで(伊吹竜也,山内淳矢,畑中健志,瀬戸道生 共著)[PDF]
永原 正章(広島大)
[編集後記] 信川 創(千葉工大),関 宏理(大阪大)[PDF]