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特集:計測のDXが社会にもたらす変化

近年のIT,特にAIの急速な進展と,コロナウイルスの流行によりネットワークやテレビ会議の有用性に対する認識が高まり社会の様々な分野でのデジタル化が一気に進み始めていることを背景とし,デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが重要となっている.今日,社会のあらゆる分野でDXに対する取り組みが行われ,多くの企業が,会社の業務にDXを取り入れている.社会システムに対するDXとしてSociety 5.0という言葉も生み出された.そして計測に関しても例に漏れず,DXが世界的なトレンドとなり,世界中で研究開発が行われている.
さて,DXとしては,「計測のためのDX」と「DXのための計測」という立場が考えられる.前者は昔から進められてきており,今や市販の計測器のほとんどがデジタル化されている.たとえば電力使用量をデジタルで計測する電力メータが新しいスマートメータに置き換わったことは「計測のためのDX」の一例である.一方でたとえばスマートメータから得られる情報をビックデータとして解析することも行われており,これが後者の「DXのための計測」である.本特集ではそれぞれの立場からDXの最新のアプローチや取り組みについて解説する.

計測と制御 Vol.62 No.7 目次

特集 計測のDXが社会にもたらす変化