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特集:産業オートメーションにおける社会的環境変化と対応の現状〜技術革新と求められるセキュリティ〜

DXやIoT技術などの新技術の発展,世界的な気候変動に対応するための脱炭素化への取り組み,COVID-19による世界的規模での感染の長期化,社会情勢による地政学的リスクの具現化などにより,我々の生活様式や企業活動などの社会的環境に大きな変化がもたらされている.雇用動向の変化による人手不足,リモートワークの普及による働き方の変革,ICT活用の活性化にともなうサイバーセキュリティリスクの増大などの社会的環境変化が進行しており,産業オートメーション分野においても新しい事業リスクとして対応を余儀なくされている.産業オートメーションを利用する工場やプラントでは,COVID-19以前から競争力強化策として取り組まれていたICT技術を活用した対策も行われている.また産業オートメーションシステムを提供するベンダーでは,新しいリモート技術による感染拡大防止対策や,DX,IoT,AIなどの新技術による省力化が進められている.また,リモート技術や新技術の活用によって増加が懸念されるサイバーリスクへのセキュリティ対策も様々な取り組みが行われている.
本特集では,近年の社会的環境変化が産業オートメーション分野にもたらした影響と,その影響に対応するためのユーザおよびベンダーの取り組みについて,感染症対策,リモート技術,DX,IoT,AI,セキュリティ対策などの広い観点から検討し,これからの制御システムのありかたについて考察する.

計測と制御 Vol.62 No.4 目次

特集 産業オートメーションにおける社会的環境変化と対応の現状～技術革新と求められるセキュリティ～