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特集:農・林・畜・水産業に挑む画像センシング技術

第一次産業である農業・林業・畜産業・水産業では,就業者の高齢化や新規就業者の減少に伴い,就業人口の減少が進んでいる.そのような現状において,生産の量と質を確保しながら持続可能な各産業を促進していくため,国は成長戦略の一つとして「農林水産業全体にわたる改革とスマート農林水産業の実現」を進めており,情報技術に基づくスマート農林畜水産業技術への期待が高まっている.特に,時々刻々変換する現場の状況を適切に計測・把握する画像センシング技術はスマート農林畜水産業の実現に向けて最も重要な基盤技術である. このような我が国の一次産業に関する現状を踏まえ,今後,国を挙げて取り組むべき課題である「スマート農林畜水産業の実現」に向けて,各産業においてこれまで行われてきたセンシング技術の開発と利活用に関する様々な取り組み・効果について解説する.また,「AIの利活用」や「未だ解決できていない現状・現場の課題」,「さらなる画像センシング導入の可能性」など,今後期待される画像センシング技術の役割について解説する.事例紹介においては,現場とアカデミック双方の研究事例を通して,様々な切り口から技術面・運用面での諸課題と今後の展望について紹介する.

計測と制御 Vol.61 No.10 目次

特集 農・林・畜・水産業に挑む画像センシング技術