計測と制御 Vol.60. No.01
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IoT時代に向けたイベントベースト制御
あらゆるモノがインターネットを介して接続されているIoT(Internet of Things)時代において,イベントベースト制御が重要になっている.イベントベースト制御とは,イベント(例えば,計測値がしきい値を超える)が発生したときのみ,コントローラが制御入力を再計算する方法である.通信負荷を低減する方法として,ネットワーク化制御システムやマルチエージェントシステムにおいて,盛んに研究されている.また,オートマトンやペトリネットで表現される離散事象システムやハイブリッドシステムの制御も,イベントベースト制御の一種である.
本特集号では,イベントベースト制御の代表的な手法として,離散事象システム,事象駆動制御/自己駆動制御,およびネットワークシステムに関する最新動向を紹介する.
計測と制御 Vol.60 No.01 目次
巻頭言 SICEと未来社会
小野 晃(産総研)
[リレー記事] 「FACE the future」《第25回》実世界集団運動のデータ駆動科学
藤井 慶輔(名古屋大)
特集 IoT時代に向けたイベントベースト制御
[総論] IoT時代に向けたイベントベースト制御
小林 孝一(北海道大),高井 重昌(大阪大)
[解説] 模倣関係に基づく非決定性離散事象システムのスーパバイザ制御
高井 重昌(大阪大)
[解説] Application of Supervisory Control to Secret Protection in Discrete-Event Systems
Shoma MATSUI (Univ. of Michigan) and Kai CAI (Osaka City Univ.)
[解説] コントローラホワイトリストの自動生成と検証
藤田 真太郎,澤田 賢治(電気通信大)
[解説] 自己駆動型スパース最適制御
永原 正章(北九州市立大)
[解説] ガウス過程回帰による自己駆動型制御器の設計
橋本 和宗(大阪大)
[解説] 電力のパケット化と制御
東 俊一(名古屋大),高橋 亮(京都先端科学大)
[解説] 事象駆動型合意制御に基づく分散最適化
林 直樹(大阪大)
[解説] マルチエージェント系のレジリエントな合意・同期:イベントに基づく通信の活用
石井 秀明(東工大)
[解説] 大規模非負システムの幾何計画による最適設計
小蔵 正輝(大阪大),岸田 昌子(国立情報学研),林 參(香港大)
[解説] データアグリゲーションを応用した無線センサネットワーク上での分散状態推定
足立 亮介(山口大)
[解説] グラフ上のモデル予測型マルチエージェント監視
小林 孝一(北海道大)
[部会だより] BIOMOD JAPAN OPEN 2020の開催報告
堀 豊(慶應大)
[編集後記] 小林 孝一(北海道大)