募集に際して

2002年に開始された「計測自動制御学会(SICE)計測・制御テクノロジーシリーズ」が2018年をもって完結いたしました.一方,近年の科学技術は,情報化・グローバル化の中で驚くべき速さで発展しており,計測・制御分野も例外ではありません.次々と新たな結果が発表され,新規性も素早く色褪せてゆきます.さらに,様々な分野が発展的に融合し,新たな分野へ多種多様な広がりをみせています.SICEが扱う分野はもともと横断的な性格を備えていることから,社会において果たすべき役割がより一層重要なものとなると言えます.そこで,このような時代に活躍する技術者・研究者・学生の助けとなる書籍をSICEならではの視点からタイムリーに提供するため,「計測・制御セレクションシリーズ」の出版を開始しました.
計測・制御セレクションシリーズでは,これまでのシリーズでのテーマや執筆者の選定から出版までのプロセスを見直し,新たな取り組みとして,2019年度より執筆者の公募を始めました.これまで既に7冊が書籍として出版されています:「次世代医療AI-生体信号を介した人とAIの融合-」,「外乱オブザーバ」,「量の理論とアナロジー」,「電力系統のシステム制御工学」,「機械学習の可能性」,「センサ技術の基礎と応用」,「データ駆動制御入門」.他にも,採択済みの「生理状態自動制御による治療の自動化」と「患者安全-AI 技術とロボット技術の融合-」の執筆作業も進んでいます.
2024年度も以下の要領で計測・制御セレクションシリーズを公募します.SICEのシリーズとして出版することにより,学会誌や学会主催の各種行事での宣伝ができます.また,出版された書籍と連動したSICE主催の講習会や各種講演会におけるチュートリアル企画のサボートも検討しています.公募の形式をとることでご希望に応じた著者のマッチングも可能です.この機会に皆様の積極的な応募をお待ちしております.

公募内容

SICEの分野である,計測,制御,システム・情報,システムインテグレーション,ライフエンジニアリングを中心に,幅広いテーマを対象にします.想定される読者の対象やレベルも指定しません.応募者により決定し,応募の際にご入力いただきます.以下,テーマ例
◆これまでの書籍(例えば,計測・制御テクノロジーシリーズ)ではカバーできていないと思われるテーマ ただし,限定はしない
◆制御・計測工学者のためのAI・学習理論
◆AI技術の計測・制御・ロボティクス等への応用
◆医療・福祉分野に関するテーマ
◆制御システムセキュリティ
◆自然言語処理など最新技術の理論から実装方法
◆計算社会科学
◆ソフトロボットを用いた計算

出版社

コロナ社

書籍のスタイル

A5判で160~280ページ程度(1ページあたりの目安:35字 x 28行 = 980文字).必要に応じてWordやLaTeXのテンプレートを提供いたします.

執筆者

1人または複数.応募結果により会誌出版委員会でマッチングを提案することもあります.

応募方法

こちらより出版企画書をご提出ください.

応募締切

2024年7月31日(水)

採択通知時期

締切後,会誌出版委員会で選考を行い,9月中に採択者を決定し採否をご連絡します.
執筆スケジュール:計測・制御セレクションシリーズでは,「今」の話題をスピーディに読者にお届けするため,次のようなスケジュールでの執筆をお願いしています.
1) 採択後から2ヶ月後に,1章分の原稿を提出
2) 採択後から6ヶ月後に,半分程度の原稿を提出
3) 採択後から1年後に全原稿を提出
1)~3)の各ステップにおいて会誌出版委員会による原稿チェックとフィードバックがあります.1),2)が達成されなかった場合,出版をお断りすることがあります.

著作権

出版物の著作権はSICEに帰属します.

問合せ先

計測自動制御学会 会誌出版委員会
E-mail:journal@sice.or.jp