2017年2月21日

第7回定時社員総会 報告

公益社団法人 計測自動制御学会
事務局 井端 一雅

2017年2月20日(月)、東京大学(本郷)山上会館大会議室において、公益社団法人 計測自動制御学会 第7回定時社員総会が開催されました。今年度も例年と同じく、70名を超える皆さまの参加がありました。

総会に先立って行われた賛助会員懇談会では、前田会長より「SICE2016年度活動状況」の報告があり、最近の社会の動きを見据えた昨年のSICEの取組みが紹介されました。会員企業様からは「例えば自動車は部品点数が10万点だが、飛行機は200万点に及ぶという。これだけ部品点数が増えると、日本が得意とした摺合せ技術が通用しなくなり、SICEが得意とするシステム的な考え方が有効になるはず。欧米に負けないように、この領域の研究をSICEでもっとけん引してほしい。」と温かい激励が寄せられました。

定時社員総会は、前田会長が議長となり、定刻に開会されました。まず、2016年度事業報告と同決算書(案)および同監査報告書の報告が行われ、決算書(案)について承認が可決されました。引き続き2017年度事業計画と同予算書の報告が行われました。
引き続き、2017年度新任の理事12名、監事2名の選任決議が行われ、予定候補者全員が選任されました。
次に、名誉会員の推薦提案が行われ、新しく2名の方が名誉会員に選ばれました。
その他用意された議題すべてが審議され、定時社員総会は定刻に閉会となりました。

定時社員総会終了に引き続き、別室で2017年度第1回理事会が開催され、代表理事(会長)に菅野重樹先生(早稲田大学)が、副会長に松村基史氏(富士電機(株))と太田快人先生(京都大学)が選任され、会場に戻って菅野重樹新会長の挨拶と、2017年度役員の紹介が行われました。

新任会長挨拶に引き続き、2016年度学術奨励賞15件の受賞者が発表され、出席された受賞者11名に対し、賞状と記念品が贈呈されました。さらに、2016年度に実施された計測制御エンジニア資格認定試験合格者への認定証・登録証の発行状況の報告が行われ、出席された合格者1名に認定証・登録証の授与が行われました。

その後、ロボット革命イニシアティブ協議会の水上潔氏により、「第4次産業革命と日本の課題」というテーマで特別講演が行われました。昨今話題のIoTに関する特にドイツの動きを中心にトピックスが紹介され、「未来は作るもの。第4次産業革命は一国では対応できない。だから国際連携していかなければいけない。」という主張が、世界中の物理学者が集まって何の差別もなく対等に議論して量子力学の体系を作り上げた「コペンハーゲン精神」を例に引いて紹介されました。

定時社員総会終了後、例年通り出席者交流会が開催され、賛助会員の代表や出版関係の方々を含む多くの皆さまにご出席いただきました。出席者交流会の席で、退任された役員への感謝状の贈呈と挨拶の後、ご来賓を代表して名誉会員の江木紀彦氏にご挨拶をいただき、散会となりました。

以上


賛助会員懇談会

定時社員総会の様子

決議の様子

菅野新会長の挨拶

学術奨励賞受賞を受けた皆さん

特別講演

前田前会長への感謝状贈呈

江木さん中締め挨拶