第6回定時社員総会 報告
公益社団法人 計測自動制御学会
事務局 井端 一雅
2016年2月23日(火)、東京大学(本郷)山上会館大会議室において、公益社団法人 計測自動制御学会 第6回定時社員総会が開催されました。今年度も例年と同じく、70名を超える皆さまの参加がありました。
総会に先立って行われた賛助会員懇談会では、前田副会長より「SICE技術分野の将来展望~超スマート社会、サイバーフィジカルシステム融合に向けて~」と題して、最近の社会の動きとSICEの取組む方向性について講演が行われ、ご出席いただいた賛助会員代表の皆さまから温かいまなざしが寄せられました。
定時社員総会は、本多会長が議長となり、定刻に開会されました。まず、2015年度新任の理事13名、監事2名の選任決議が行われ、予定候補者全員が選任されました。
続いて2015年度事業報告と同決算書(案)および同監査報告書の報告が行われ、決算書(案)について承認が可決されました。引き続き2016年度事業計画と同予算書の報告が行われました。
特に監査報告の中では、昨年7月に内閣府公益認定等委員会の立入検査を受審し、「全体的にしっかりやっておられる」と講評されたことが大いに評価され、また財務の健全化についても3年間の段階的財務健全化の達成に引き続き、公益認定基準に定められた財務三基準に適合しつつ、さらなる財務健全化に向けて努力を続けることに大きな期待が寄せられました。
次に、昨年法人法が改正されたのを受けて、定款の変更が理事会より提案され、特別議決として定められた総議決権の三分の二以上の賛成を得て可決されました。
その他用意された議題すべてが審議され、定時社員総会は定刻に閉会となりました。
定時社員総会終了に引き続き、別室で2016年度第1回理事会が開催され、代表理事(会長)に前田章氏(㈱日立製作所)が、副会長に菅野重樹先生(早稲田大学)と太田快人先生(京都大学)が選任され、会場に戻って前田章新会長の挨拶と、2016年度役員紹介が行われました。
新任会長挨拶に引き続き、2015年度学術奨励賞15件の受賞が発表され、出席された受賞者10名に対し、賞状と記念品が贈呈されました。さらに、2015年度に実施された計測制御エンジニア資格認定試験合格者への認定証・登録証の発行状況の報告も行われました。
その後、産業技術総合研究所 理事長の中鉢良治氏により、「技術を社会へ」というテーマで特別講演が行われました。般若信教の五蘊(ごうん)の「色受想行識」を例に引き、「認知して知識を得るプロセスは、計測と制御がもとになっている。計測と制御は、ビックサイエンスにもつながるし、イノベーションを促進し、私たちの安全安心にも役に立っている。」と大変変示唆に富んだ内容の講演を頂きました。また会場にいた若い研究者に対して、「ぜひ情熱を持って、日本の科学を引っ張るんだ、計測は科学の父であると思って、取り組んでほしい。」という大変暖かいお言葉も頂きました。
定時社員総会終了後、例年通り出席者交流会が開催され、賛助会員の代表や出版関係の方々を含む多くの皆さまにご出席いただきました。出席者交流会の席で、退任された役員への感謝状の贈呈と挨拶の後、ご来賓を代表して名誉会員の北森俊行氏にご挨拶をいただき、散会となりました。
賛助会員懇談会 |
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決議の様子 |
前田新会長のあいさつ |
学術奨励賞を受賞された皆さん |
特別講演 |
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本多前会長への感謝状・花束贈呈 |
北森先生締めの挨拶 |