(1) 主催・共催

主 催:日本学術会議科学者委員会男女共同参分科会
日本学術会議第二部生命科学ジェンダー・ダイバーシティー分科会
共 催:日本医学会連合
日本医師会
後 援:日本生命科学アカデミー

(2) 開催日時・場所

2018年10月26日(金)13:00~17:40(開場12:30)
於:日本学術会議講堂(入場無料・事前登録不要)

(3) 開催趣旨

2018年9月14日、日本学術会議は、幹事会声明「医学部医学系入学試験と教育における公正性の確保を求める日本学術会議幹事会声明―男女共同参画推進の視点から―」を公表した。
そこでは、「今般、医学系分野の入学試験で明らかになった女子受験生に対する一律の得点調整は、許されざる差別的な不公正処遇にあたる」とし、「女子受験生に対する不公正処遇の背景には、 医療現場の構造的問題が存在する。」と指摘した。その上で、「持続可能な医療のあり方をめぐる国民的議論を促すことが重要であるとの見地から、日本学術会議は、今後とも医療界及び市民との対話を進めていく所存である。」と今後の課題を掲げた。本シンポジウムは、この幹事会声明をふまえ、医療界及び市民との対話を行うために開催するものである。
幹事会声明

(4) プログラム

カラーチラシ

■ 総合司会 熊谷 日登美(日本学術会議 第二部会員、日本大学 生物資源科学部教授)

■ 開会挨拶(13:00~13:05)
平井 みどり(日本学術会議 第二部副部長、第二部生命科学ジェンダー・ダイバーシティー分科会、兵庫県赤十字血液センター所長)

■ 挨拶(13:05~13:15)
岸 玲子(日本医学会連合 副会長、北海道大学 環境健康科学研究教育センター 特別招聘教授)
小玉 弘之(日本医師会常任理事)

■ 趣旨説明-日本学術会議幹事会声明を中心に(13:15~13:30)
三成 美保(日本学術会議 副会長・第一部会員・科学者委員会委員長・同男女共同参画分科会委員長、
奈良女子大学副学長・教授[研究院生活環境科学系])

【Ⅰ 基調講演(13:30~14:05)】
■  女性医師問題の原点は医療提供体制の特殊性にある
桃井 眞里子(日本学術会議連携会員、社会福祉法人桐生療育双葉会 両毛整股療護園、自治医科大学名誉教授)

【Ⅱ 医療界における男女共同参画推進に向けた課題】(14:15~15:35)
■ 医学部入試における女性差別の排除
種部 恭子(日本女性医療者連合、女性クリニックWe富山院長)
■ 産婦人科と男女共同参画-女性ヘルスケアの向上を-
小西 郁生(京都医療センター院長、日本医学会連合理事)
■ 日本医師会における男女共同参画と女性医師支援
小玉 弘之(日本医師会常任理事)
■ 医療と社会(ハラスメント風土)
渡辺 美代子(日本学術会議 副会長、第三部会員、国立研究開発法人科学 技術振興機構 副理事)

【Ⅲ 今後の課題―コメントと討論】(15:45~17:35)
■ コメント(15:45~16:25)
■ コメント1 理系男女共同参画の取り組みから
野尻 美保子(日本学術会議 第三部会員、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所教授)
■ コメント2 若手医師から
坂元 晴香(内科医、東京大学 大学院 医学系研究科 国際保健政策学教室 特任研究員)
■ コメント3 医療現場から
藤野 泰平(日本男性看護師会共同代表、株式会社デザインケア 代表取締役)
■ コメント4 医学部における「労働権」の教育
小澤 隆一(日本学術会議連携会員、東京慈恵会医科大学教授)

■ 討論(16:25~17:35)
パネリスト:桃井 眞里子・種部 恭子・小西 郁生・小玉 弘之・渡辺 美代子
司会:名越 澄子(日本学術会議 第二部会員、埼玉医科大学 総合医療センター 消化器・肝臓内科教授)
三成 美保(日本学術会議 副会長・第一部会員、奈良女子大学 副学長)

■ 閉会挨拶(17:35~17:40)
伊藤 公雄(日本学術会議第一部会員、京都大学名誉教授、京都産業大学 現代社会学部 客員教授)

(5) 備考

●問い合わせ先:三成 mitunari*cc.nara-wu.ac.jp(*を@に変えてください)
●会場へのアクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5出口 徒歩1分